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第21回二股らぢうむ温泉  ~世界に二つだけの温泉~

執筆者北海道大学大学院地球環境科学研究院准教授
 温泉マイスター  藤井 賢彦

 名前を聞いたことはあっても行ったことがある人はあまり多くないであろう名湯。ヒグマが多数生息する北海道南部の人里離れた山奥にあり、訪れる前には、携帯電話が通じないと脅かされました(実際に行ってみたら通じましたが)。明治時代に湯治場として開湯し、現在も多くの湯治客が定期的に通っています。基本的に湯治場なので(湯治用の温泉プールもあります)、観光客向けの施設やサービスは皆無です。温泉そのものを味わいたい愛好家にとっては却って好都合でしょう。

 温泉は正真正銘の源泉掛け流しです。微量のラジウムが含まれていることが温泉名に反映されていますが、この温泉の最大の特徴はその炭酸カルシウム含有量にあります。温泉中の炭酸カルシウムが沈殿・析出してできた石灰華ドームは、世界広しと言えども、ここと米国イエローストーン公園のマンモス温泉郡にしかないという超レアさで、北海道の天然記念物にも指定されています。石灰華ドームを眺めながら、湯の華をふんだんに含んだ露天風呂に浸かる幸せと言ったら・・・とにかく行って確かめてみてください。

 実は、山奥にありながら、太平洋まで20km弱、日本海まで40km弱の距離にあり、温泉の行きや帰りに2つの違う海の幸を割と気軽に楽しむことができます。温泉と合わせて、これも北海道を訪れる醍醐味と言えるでしょう。

参考文献
● 二股らぢうむ温泉公式サイト( http://www.futamata-onsen.com/ )


写真1. 温泉分析書(見づらくてすみません・・)


写真2. 内湯の一部。写真ではよく見えないが、炭酸カルシウムを主成分
とする湯の華が水面を覆っている。この他に露天を含む風呂が多数ある。


写真3. 石灰華ドーム。露天風呂からよく見える。





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