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第26回錦谷温泉 やすらぎの郷 華じ花 ~レア泉質の炭酸系モール泉~

執筆者シニア・マイスター 甲斐心也

 今回はシニア・マイスターの甲斐が、大分県中津市の錦谷温泉「やすらぎの郷 華じ花」を紹介します。
   紅葉の名所深耶馬渓の「一目八景」から県道27号線、602号線を進むと20分弱でログハウス・ビレッジ華じ花に着きました。
 そばを流れる奈女川は、9万年前の阿蘇山の4度目のカルデラ噴火の際の火砕流が作った大地を、奈女川が侵食してできたので、川底が一枚岩なのです。と書いてきて、もう一度調べ直すと、九重町猪牟田付近に猪牟田カルデラと呼ばれる大きな火山があり、約100万年前の噴火の際に、火砕流が玖珠町から耶馬渓、院内町などを覆い尽くした耶馬渓火砕流によるものでした。

 ここではレア泉質の炭酸系モール泉が湧き出しています。20年前の分析書では泉温45℃ですが、今は43℃ほどでややぬるめです。そのため炭酸成分はより強くなっているようで、分析書の遊離二酸化炭素246.4mgをはるかに超える浴感があります。すぐ近くの七福温泉宇戸の庄も同様の泉質ですが、炭酸感はこちらが勝るようです。

渓流を望める露天風呂もありますが、4月と11月は使用できません。(12月から4月下旬までは施設自体が休業しています。)
 長湯温泉の炭酸成分は太古の海底の貝殻やサンゴに由来するのですが、モール泉となるとその素は腐食植物ですから陸上なので、この腐食の過程で炭酸が発生しているようで、ぬるめの炭酸泉は疲労回復にうってつけです。

 耶馬渓と言えば日本遺産にも選ばれた紅葉の名所、深耶馬渓の「一目八景」では、群猿山、鳶ノ巣山、嘯猿山、夫婦岩、雄鹿長尾の峰、烏帽子岩、仙人岩、海望嶺などの耶馬渓火砕流の溶結凝灰岩の岩峰と、カエデやハゼなどの紅葉が織りなす景が目を楽しませてくれます。 また、ここでは地場産のそば粉と自然薯を使った山かけ蕎麦が名物で、ちょうど新そばの時期に味わい深い蕎麦を賞味しました。

【温泉分析書データ】
 ナトリウムー炭酸水素塩泉、45℃、PH、成分総量1272mg、600m掘削、 87.7L/分、極微弱黄色・澄明・殆ど無味・殆ど無臭 H10.7.22 メタケイ酸172.3 CO₂246.4

錦谷温泉 せせらぎの郷 華じ花
大分県中津市耶馬溪町大字深耶馬字風穴
電  話 0979-55-2401
営業時間 13:00~17:00 料  金 ¥400






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