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役員紹介

別府温泉地球博物館 代表・理事長(館長) 由佐悠紀
副理事長(副館長) 竹村恵二
常務理事 幸 準一郎
フィールド博物館 代表 竹村恵二
バーチャル博物館 代表 由佐悠紀
人材育成部門 代表 斉藤雅樹      北出恭子
企画・運営 事務局長 小田博道    三浦祥子     杉本恵子

温泉は地球をのぞく窓 !!
特定非営利活動法人 別府温泉地球博物館 理事長
別府温泉地球博物館 代表者・館長
バーチャル博物館 代表

由佐 悠紀


京都大学 名誉教授、理学博士、大分県温泉調査研究会 会長、別府市文化財保護審議会委員

【自己紹介】

 1960年4月の入学から2004年3月の定年退職まで、ずっと京都大学の一員でした。ただし、京都に居たのは始めの6年間だけで、あとは別府の研究所で温泉に関わるという、極めて単純な経歴です。
 それでも、温泉に関わったおかげで、めったに行けない所に行くことができました。国内では「黒部の高熱隧道」「小笠原硫黄島」、国外では「南極のドライバレー」「中国の青海湖」「中国雲南省の騰冲」「モンゴルのシャルガルジュート温泉」など。すべて調査のためです。
 学位論文の中核は、ドライバレーの塩湖・バンダ湖の熱現象です。湖底の温度が25℃と高温なので、温泉かと思ったのですが、日射による加熱が原因でした。
 ちょっとした自慢は、1972年1月16日、南極ロス島ロイズ岬のシャクルトン小屋の傍で、仲間と二人で皆既日食を見たこと。おそらく、南極での最初の人間の一人だと思います。
 温泉のほかには、別府地域の地下構造を調査しました。1596年9月1日の地震で別府湾に沈んだとされる瓜生島(沖ノ浜港)の調査をしたことが、きっかけです。音波探査によって日出沖で断層群を見つけたこと、別府湾の重力が非常に低いこと(基盤が深く落ち込んでいることを意味する)を検出したこと、中央構造線の境目の状態を明らかにしたことなど、さまざまな新知見がありました。



ドライバレー。 風食された花崗岩に座った38歳の小生。背景に氷河が写っています。

自画像

【学 歴】

昭和39年3月 京都大学理学部地球物理学科卒業
昭和41年3月 京都大学大学院理学研究科修士課程修了(地球物理学専攻)
昭和51年3月 京都大学理学博士(塩湖における熱塩対流の研究)

【職 歴】

昭和41年5月 京都大学理学部助手(地球物理学研究施設勤務)
昭和54年10月 同助教授
昭和62年12月 同教授
平成16年4月 京都大学名誉教授
(昭和45年から57年の間、4回にわたり南極ビクトリアランドの塩湖の調査観測に従事)

【学会・社会活動】

日本温泉科学会理事(平成12・13年度会長),日本温泉地域学会理事,大分県環境審議会委員(温泉部会長),大分県温泉調査研究会会長

【受賞】( )は受賞年

日本地熱学会賞論文賞(1985),大分県知事表彰 (2002),環境大臣表彰(2003),大分合同新聞社文化賞(2003),別府市長表彰(2004),日本地熱学会賞功績賞(2004),日本温泉科学会功労賞(2007),別府市特別功労表彰(2008),日本地熱学会名誉会員(2011)

【論文・報告書】

約160篇(温泉・地熱・地下水・南極塩湖・別府地域の地下構造などに関するもの)

【著書】分担執筆

環境科学辞典(東京化学同人)」,「南極の科学5地学(古今書院)」,「新温泉医学(日本温泉気候物理医学会)」,「陸水の事典(講談社)」,「南極観測隊(技報堂出版)」,「温泉の百科事典(丸善)」

【市誌など】( )の項を執筆

「別府市誌 昭和60年版(地学・温泉の自然科学)」,「大分市史 昭和62年版 自然編(大分平野の水と温泉)」,「別府の自然(別府地域の温泉と地球物理)平成6年」,「別府市誌 平成15年版(温泉と地下水の自然科学)」,「文化的景観 別府の湯けむり景観 保存計画(温泉・湯けむりの自然科学的概要)平成24年」

【その他】主なもの

○「月刊アドバンス大分」に、平成元(1989)年8月号から平成3(1991)年1月号まで、随筆「地球のはなし」を連載(通算18回)。

○「大分合同新聞 夕刊(灯)」に、平成3(1991)年4月から平成22(2010)年4月まで、コラムを連載(通算184回)。

【リンク】

日本温泉科学会web
日本地熱学会web
日本温泉地域学会web
日本温泉協会web
大分県環境審議会web
大分県温泉調査研究会web